ドラクエの堀井雄二さんもハマった『ウィザードリィ』は
もともと海外のパソコン用ゲームだった。
それを日本のファミコン市場に移植したのがアスキー社。
そのクオリティの高さには原作者のロバート=ヘッドウッドさんも感激したほど!
その後、アスキー社は国内オリジナルのタイトルとして
『ウィザードリィ外伝』シリーズを発売した。
『2』の完成度は前に話した通りだね。
(十一階以降はまったく別のゲームになって、それも面白いんだけど)
五作目に当たる『ディンギル』は、
もしかしたらご存知のかたもいるかもしれない。
『隠しボス』『RPG』『最強』でググったら出てくるからさー。
あんなもん勝てるか!
そうしてアスキー社は『ウィザードリィ』において
高い評価を受けてたんだけど、やがてゲーム事業から離れることに。
それに代わって、他社が『ウィザードリィ・サマナー』とかいう
壮絶な失敗作を押しつけてくる場面もあった。
(経験値とゴールドの数値が逆になってる時点でもう、ね)
そんな中、スターフィッシュ社が独自の『ウィザードリィ』を発売。
(第一作目はゲームボーイカラーだったんだっけ? アドバンス???)
今回はそのプレステ1版『ウィザードリィ・エンパイア』をお送りします。
ではでは、ゲームスタート!
まずは訓練場で今回のメンバーを作成する。
セプテントリオン、出撃!
セシリーヌ=メグレズ 司教
チハヤ=メラク 戦士
エミィ=フェクダ 僧侶
ツバサ=ミザール 戦士
キャロル=ドゥベ 魔法使い
セツナ=アリラト 魔法使い
ゾフィー=エルベート 僧侶
真井舵輪 盗賊
性格は『善』でね。
セツナのみヴァルキリーへの転職を見越して『中立』とした。
男性キャラも欲しかったので、
久留間さんの代わりに輪くんを採用する。
なお輪くんは『悪』で作成してから、
友好的なモンスターに頭を下げまくって『善』にチェンジさせた。
(盗賊は『善』ではなれない)
『エンパイア』はすぐ性格が変わるから楽だったよ。
ところで今回は僧侶や魔法使いのほか、
錬金術・サイオニックの呪文もある。
特に錬金術の呪文は有用なものが多いんだけど、
習得に時間が掛かるので、先に僧・魔から揃えることに。
(錬金術師やサイオニックという職業はない)
それから種族は全員ホビット。
『エンパイア』には種族ごとに『相性』があるのよ。
例えばエルフとドワーフは仲が悪い、とか。
この相性システムが、はっきりいってデメリットでしかないのだ。
善・中立・悪でもマイナスが生じるので、
中立のセツナには常にー5の補正が掛かってしまう。
しかしホビット同士なら+の補正がつく。
全員がホビットなら、メンバーごとに+5となるわけ。
これならセツナのマイナスも打ち消せるでしょ。
まずは魔L3のマリト習得を目安にして、
レベルアップに励む。
あ、マリトってのはマハリトのことね。
『エンパイア』は元祖『1~3』の前の時代ってことで、
色々と関連を匂わせてる要素がある。
呪文の名前も元祖をもとにしてるものが多いのだ。
マハリト→マリト
マロール→マハロール
リトフェイト→レビフェイト
みたいな。
だが、キャロルもセツナもマリトを習得せず!
先に魔L4を習得してしまった。
何のための魔法使い×2だと…うぬぬ。
それはさておき、エネミーポイントの敵を倒せば、
必ず宝箱が出現する。
で、宝箱にはグレードがある。
革袋→木の箱→銅の箱…ってふうにね。
もちろん上ランクの宝箱ほどレアなアイテムが出てくる。
では、上ランクの宝箱を出す方法とは…?
実はこれ、パーティーの『運』の合計で決まるのです。
そしてホビットは『運』が初期値で15もある。
…その通り!
宝箱のグレードを上げるため、
全員ホビットのパーティーにしたのだ!
ホビットの運気は凄まじく、アイテムがごろごろ手に入る。
いきなり鑑定額が5万の『阿修羅仮面』なんてのも出てきたよ。
キャロルを外してメグレズを入れ、
自前で鑑定も進めていく。
カシナート近郊の一階はチュートリアルみたいなもので、
簡単な試験をクリアし、冒険者の鍵をゲット。
魔道で出会えるNPCの話はしっかり聞いておこうね。
自白剤などで心を読むのも忘れずに。
とりあえずファウストさんとは名刺を交換。
ファウストの名刺は同じフロアでマーフィーの名刺とも交換できるぞ。
ストーリーで行き詰まったら、
NPCの話をよく聞き、物々交換を試してみよう。
二階にも降りてレベルアップ&アイテム収集。
しかし早くも厄介なモンスターが出てきた。
霊体系のモンスターだ。
こいつらは実体がないため、普通の攻撃や呪文は通用しない。
当面は僧侶の『呪いを解く』で対処するしかないなあ…。
と思ってたんだけど、二階で見つけた『刃の盾』が大活躍!
この盾は攻撃のついでにダメージを与えてくれるもので、
どういうわけか霊体系にも効く。
しかもダメージもデカいっていうね。
モンスターもワケわかんないだろーなあ…。
剣で斬られても20程度なのに、
刃の盾だと70とか食らうんだぜ?
おかげで刃の盾がメインウェポンになってしまったよ。
楽々と霊体系モンスターを蹴散らし、二階のマップもほぼ埋まった。
しかし中央の井戸から五階へ降りると、
帰れなくなってしまった…。
え? 帰れないの?
この『エンパイア』は元祖や外伝シリーズに比べて、マップが複雑だ。
回転床や一方通行に加え、ダークゾーンもばんばん出てくる。
魔L1マピック(現在位置の確認)の出番は多い。
…いや、多すぎるくらいか?
呪文禁止エリアもあるため、魔法の地図も欠かせないぞ。
もちろん一方通行を通ってしまったら、簡単には戻れない。
自力でマップを踏破するのは大変だ。
私は今回、攻略本で楽するけどね。
攻略本様のマップを参考にして、脱出ポイントへ直行。
でも、五階でもそこそこ戦えるみたいだぞ?
ウィザードリィの防御力はAC(アーマークラス)といって、
これは被ダメージを軽減するものではない…って、前にも話したよね。
防御力というより『クリーンヒットの回避率』かな。
で、これは基本値(裸)が+10で、
数値は低いほうがよい。
例えば、戦士が革鎧(-3)と鉢巻(-2)を装備したら、
ACは10から5を引いて『+5』となるわけ。
…ところが!
なんとホビットはすばしっこいってことで、
ACの基本値が+5なのだ!
革鎧と鉢巻を装備すると、それだけで0まで下がる。
おかげで敵の攻撃を回避しまくり。
たまに呪文が当たる程度だ。
全員ホビットのパーティー、これは強い!
攻撃面も刃の盾でほとんど片付く。
序盤だからか、盗賊や僧侶の攻撃もそこそこ頼りになる。
後衛にはMレンジやLレンジの武器を持たせよう。
やがてセツナがマリトを習得した。
つづく。
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