ウィザードリィ外伝2~隣り合わせの灰とか~

 

まずは僧侶クリフトを戦士に転職させる。

これで前衛タイプが2人となり、物理攻撃も安定するだろう。

 

ただし転職すると、力や知恵といった能力値が種族の基本値に戻る。

中でも生命力(HPじゃないほう)と素早さが落ちるのが痛い。

レベルアップで能力値を取り戻すまでは、

先手を取れなかったり、復活に失敗しやすくなるわけ。

 

それから呪文の使用回数は『呪文の個数』と同じになる。

まあ僧L6のマディが5回も使えりゃ、充分だ。

 

また、転職したキャラは5~7年分の歳を取る。

ほかのキャラは変わらないんだけどね。

転職する時は『精神と時の部屋』みたいなとこで修行するのかな。

 

ちなみに『若返りの石』などもあるので、年齢で神経質になることはない。

 

なおL7の呪文はひとつでも習得すれば、

残りは転職後に憶えてくれるぞ。

僧L6のロクトフェイト(一度使うと忘れる)も、どの職業でも憶え直せる。

 

とりあえず、転職は1人ずつ進めたほうが安全だ。

イザークは少し時期をずらしてから、司教に転職させよう。

 

五階で地道に経験値を稼ぎ、サイタマとディアッカもレベル13になる。

魔法使いのレベル13、それは緊張の一瞬だった。

 

ティルトウェイト(全体攻撃)とマロール(瞬間移動)を

一発で習得できるかどうかで、魔法使いの価値は激変するのだ。

 

さてさて…サイタマはティルトウェイト、マロール、マハマン、マウジウツを習得!

一発で全部覚えるとは…こいつは昔から物覚えのいいやつだ。

 

 

だが、ディアッカはティルトウェイトを習得せず。

これは予定が狂ったぞ。

 

そもそも今回の冒険は

『魔法使いの呪文を使えるノームの僧侶』を育てるのが目的だった。

種族限定武器のひとつ『大地のフレイル』を装備できるのは、ノームの僧侶だけ。

 

しかしここでサイタマ(ノーム)を転職させると、

素早さが下がり、しばらくは先手を取りづらくなる。

せっかくのティルトウェイト(全体攻撃)が活かせないのだ。

 

ディアッカがティルトウェイトを憶えるまで、

サイタマの転職は見送ることにする。

 

ディアッカはこのまま魔法使いで行くつもり。

使用回数はもちろんのこと、一部の呪文はレベルによって効果が上がるためだ。

魔L3のコルツ(呪文抵抗)や魔L4のロクド(石化)などは、

高レベルの魔法使いが唱えたら、マジで効くぞ。

 

とにもかくにも、これで一段落。

いよいよ五~七階のトリプルフロアに挑む。

 

五~七階は階段などで上下にも複雑に繋がっており、

大迷宮を形成しているのだ。

ここで『墓守の鍵』を入手しないと、最後の十階に侵入できない。

 

ウィザードリィの迷宮で厄介なのは、回転床とダークゾーンかな。

『外伝2』の回転床は数こそ少ないが、効果的に配置されてる印象がある。

十字路なんかに仕掛けられてると、割と混乱する。

 

 

ダークゾーンはご覧の通り、何も見えない。

外伝シリーズでは前進や方向転換の際に足音が鳴るので、

それを頼りに、壁にぶつかりながら進む。

 

でも途中で敵が出てくると、途端に現在位置がわからなくなるんだよなあ…。

つーか、真っ暗なのにどうやって戦うんだろ?

 

マップを埋めていけば、隠し扉はおのずと見つかる。

盗賊のレベルが高いと、前を通りかかっただけで気付いてくれるぞ。

 

ピット(ダメージを受ける落とし穴)はリトフェイトで回避する。

シュート(下の階への落とし穴)もリトフェイトで回避する。

 

あ、リトフェイトの効果はパリオスで消せます。

つまり……もうおわかりですね?

 

このトリプルフロアで役に立つのが、魔L7のマロールだ。

十階のようなワープ禁止フロアでない限り、

踏破済みのマスならどこでも飛べる。

 

外伝シリーズはオートマッピングもあるので、

それとマロールを併用すれば、トリプルフロアの攻略は難しくない。

要は未踏破の空間に当たりをつけて、その近くに飛びまくればいいのだ。

 

ファミコン版のようにオートマッピングがなかったり、

マロールが座標指定だったら、また違ったんだろーけどね。

 

何にせよ、先にマロールを習得したのは正解だった。

 

トリプルフロアのモンスターは五階は楽勝で、七階は油断できず。

ウィルオーウィスプは戦士が育っていれば、経験値ガッポリでいいカモだ。

 

 

ついにコイツも出てきやがった。

数多の冒険者に辛酸を舐めさせたであろう、ポイゾンジャイアント!

 

奇襲時に敵が呪文を唱えてくることはない。

しかしブレスは吐いてくる。

出会い頭にダメージ40のブレスを連発されたら、そりゃ全滅するって。

リトフェイトに『奇襲を防ぐ』効果があって、本当によかった。

 

このポイゾンジャイアントはブレスのほか、HPは80もあり、

おまけに呪文抵抗が95%と来ている。

元祖シリーズではグレーターデーモンと並ぶ最強クラスのモンスターだった。

 

ただ、ファミコン版やこの『外伝2』では、窒息の呪文が効くのだ。

(倒しようがないから、こんな調整が入ったのかな)

魔法使いの素早さに拘ったのは、ティルトウェイトとこのため。

 

窒息の呪文カニトは呪文抵抗に左右されず、必ず効く。

文字通り息の根を止めて、経験値にしてやるぜー!

 

探索するうち、クリフトのレベルもアップ。

また、使える武具も続々と出てきた。

 

 

特に『外伝1』でもお世話になった、ファウストハルバードは嬉しいところ。

これには『悪魔族に倍ダメージ』という効果がある。

レッサーデーモンで試し斬りしてみたところ、ダメージが100を突破!

 

悪魔族は攻撃呪文を連発してくるわ、こっちの呪文は効かないわ、

仲間は呼ぶわで、本気で冒険者を皆殺しに掛かってくる。

悪魔倍打のファウストハルバードが頼もしいわけよ。

 

それにしても、このモンスターグラフィックの細やかさですよ…。

使いまわしもほとんどないし。

同じゲームボーイでは『サガ』にもハマったけど、

モンスターのデザインだけは満足できなかったもので。

 

こうしてトリプルフロアを順調に突破。

イザークは司教に転職させた。

 

 

 

まあ、こんな事故はありましたがね。

古代皇帝の墓所ではバディで死ぬなど、日常茶飯事である。

誰よ、ダークプリーストは攻撃呪文に耐性がないって言ったの…少しあるじゃん。

 

第二エレベーターで九階に直行できるのだが、

マップを埋めたいので次は八階に挑む。

 

そこで、またしてもポイゾンジャイアントが出現。

サイタマ&ディアッカでカニトを唱える。

しかし…。

 

 

カニトで窒息しない? えっ、ジャイアントゾンビ?

しまった! こいつはポイゾンジャイアントのゾンビ版じゃねーか!

次々とブレスを吐かれ、サイタマとディアッカが落ちる!

 

こ、これはやばい…!

このまま戦い続いても、勝つのは不可能だろう。

戦闘中のマロールは…だめだ、魔法使いがふたりとも死んでる。

 

僧L6のロクトフェイト(緊急脱出)はどうだ?

…いや、クリフトは転職後、素早さが伸びきってない。

つーか転職直後でレベル1のイザークを連れてきちまったぞ?

 

となったら『逃げる』しかない。

しかし外伝シリーズは逃走の成功率がさほど高くない。

が…低いというほどでもないはずだ。

 

リヴァイ兵長に言わせれば『せいぜい好きなほうを選べ』ってシーンだ。

相手は巨人だし。

 

一縷の望みを懸けて、アラハムキたちは逃げ出した!

果たして、その結末は…?